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漢方薬の飲み方と注意点
漢方薬は天然由来だからいくら飲んでも大丈夫、などととんでもない浅はかな考えで気楽に飲む人がいますが、漢方薬のそうした飲み方は間違っています。
西洋の医療では最終的に特定の病気名を探り当て、それに対して薬剤を処方したり、手術などを行ったりします。しかし東洋医学ではアプローチそのものが異なります。患者を特定の病気に当てはめるのではなく、患者ごとに違って現れる状態そのものを、その患者の性質であるとするのです。
従って漢方と西洋の医学では得意とする分野が違います。高血圧や糖尿病などといった疾患では西洋医学の効果が高いので、もっぱら通常の西洋医学の病院にかかることがほとんどです。しかしはっきりとした病名は判断できないにもかかわらず、さまざまな症状が出てくる場合もあります。漢方ではこれを「未病」と呼んでいます。便秘、下痢、腹痛、めまい、肩こり、冷え性、ほてり、神経痛、更年期期障害、虚弱体質、ぜんそく、慢性関節性リウマチなどは、はっきりとした原因が分からないままに慢性化していることも多く、こうした状態が未病なのです。
また漢方では、同じような症状を訴えていても、各患者ごとに異なった漢方薬を処方します。これには理由があり、漢方ではまず患者の体質をいくつかに分けて考えるのです。中でも重要なものは「証(しょう)」です。これにさらに「気」、「血」、「水」の3つの要素を加えて患者の体質の個人差を見極めます。このため漢方薬を利用する際には、必ず最初に漢方医を受診して自分の症状を見てもらい、薬の飲み方を説明してもらう必要があります。
例えば葛根湯は漢方薬の中では、飛び抜けてよく知られた薬ですが、Aの人にはひじょうに良く効いても、Bの人ではあまり効かないということもあります。また漢方薬はどれでも食前に飲むものと考えている人も多いようですが、これも間違っています。葛根湯には麻黄が含まれているため、必ず食後に飲むようにしなければ胃が荒れてしまいます。
